皆さん、こんばんは。
またしてもブログをご無沙汰してしまいました。女将・ゆえです。
台風が過ぎ、立秋も過ぎ、もうお盆ですね。
台風は立て続けに各地甚大な被害があったようですが、皆様お住まいの周りは大事なかったでしょうか?
各地の皆様に心よりお見舞い申し上げます。
ブログを失礼しておりました間、WEBストアの更新と新商品のUPに力を入れておりました
より見やすいWEBと、より魅力的なラインナップを目指し、ひとまず夏のWEB改装はひと段落。ぜひ
WEBストアも御高覧下さいませ。
紹介できる環境が整ったので、あらためまして新作紹介をしていきたいと思います。どうぞお付き合いの程。
レギュラーラインナップ追加済みの春の新作「古頭形兜」です。
古頭形兜は頭形兜の原点として戦国時代の初期に生まれた形の物から、以降時代(〜江戸時代)の日根野頭形や越中頭形に当てはまらない様式の頭形兜まで、幅広い時代の多種多様な頭形兜の総称です。
中でも、古式の眉庇に力強い打出眉、すっきりした眉繰りのデザインを再現致しました。
尚、打ち出し眉はお好みで「眉無し」も可能です。その他角元の追加やしころの形状の変更など、各種アレンジも対応可能です。
基本は素掛威日根野シコロですが、他どんなシコロでも合わせやすいと思います。
レギュラーラインナップ販売に先立ちまして、フルオーダーでご注文頂いた作例をご紹介いたします。
アレンジは
「梵字揮毫」
力強い梵字を、兜に直に揮毫してあります。書は屋号や「戦猿―MASHIRA―」ロゴでおなじみの
言風堂 高比良紫炎さんにお願いしました。コラボ作品です!
この一頭の御依頼主は
「岐阜城盛り上げ隊」の
長井道利様。
春先に、兜の御相談を頂きまして、前面部分に個性のある兜が良いとの要望に、打出し眉のこちらを提案させて頂きました。
さらに、長井公らしい何かを足すとしたら…前立ても良いけど、より個性的で、それでいて時代考証も逸脱しすぎない物を、ということで「鉢に直書き」をプラス。
現存本歌にも鉢の信心する神仏の号(八幡神や明王など)を揮毫した物があり、それに着想を得てです。
今回の揮毫は梵字「普賢菩薩印」、普賢菩薩は十二支では辰年と巳年の守護仏。
この梵字こそ、長井道利公たる要の印です。
その心は…
僧形の将だった長井道利公は、蝮(マムシ)の道三こと兄・斉藤道三を補佐し、後には斉藤義龍、龍興に仕えた。
蝮=巳を助け、龍=辰に仕えた男、長井道利公なのです。
お打ち合わせの中でこの梵字に決まった瞬間の、「これだ!」という、しっくりとした感じは本当に爽快なものでした。
長井道利様、その節は楽しい打ち合わせをありがとうございました
そして、その思いに応える梵字を高比良紫炎さんの書で!
岐阜城で道三公、義龍公と共におもてなしされている、長井様にお会いした折には、素敵な兄弟・主従の想いを感じてみてくださいね
(素敵な一枚、ありがとうございます!)
梵字揮毫は今後もアレンジオプションとして、御相談・ご注文大歓迎です。鉢に、胴に…あなたの主義、信心を表現してみませんか?
もちろん古頭形兜はそのままでも十分カッコイイです!
WEBストアの商品紹介は
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それでは、本日はこの辺で。
皆様、素敵なお盆をお過ごしくださいね。
笑門来福
時代物工房 一助朋月