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    たまにはお勉強!文化財講演会「戦国の合戦と武器・武具」

    • 2012.11.17 Saturday
    • 18:26
      こんにちは。
     今日の長浜はすっかり冷たい雨です。

    もう伊吹山は雪化粧…やはり近畿の北なんですね…と改めて実感。


     さて、今日は夫・一助とお勉強!

    長浜市文化財講演会「戦国の合戦と武器・武具」の聴講に出かけました
     常日頃、いろんな資料を読んで、作ってみて初めて実感すること・得心することもたくさんもあります。
     でも、専門に研究されている先生のお話を直に聞くと、やはり新鮮!それが地元に根差した話だと、なおさら、まだまだ知らないことがいっぱいで、刺激に満ちています。

     今回のお話は、ごく初歩的な日本刀・甲冑の歴史と、各種類の解説。そして北近江の現存文化財としての武器・武具の紹介でした。

    戦の中で、主な攻撃は投石・弓・そして銃…これらを防ぐために甲冑は進化してきました。
    そして刀はあくまで接近戦、そして敵を倒して最後、首級を上げるための道具でした。

     意外と刀は使ってない…しかしながら、「首」という、相手にとっても、手柄を立てる自分にとっても一番大事な要の一手のための武器。当然その武器としての重要度は高く、手入れを怠らず恥ずかしくない良い物を持ちたくなると言うもの。名刀が家格のバロメーターであったことも、これまた然り。
     北近江の旧家にも、領主(主に京極家・浅井家・井伊家)からの拝領刀など残されているそうな。

     誰が持っていた刀か?という事も重要ながら、どこのだれが作った刀か?と言うのもまた、重要。
    今も昔も「産地ブランド」は絶大な人気でした。

     ひとつは「備前長船(びぜんおさふね)」!備前を含む現在の岡山県一帯は、応仁期より有数の産鉄地として賑わっていたそうな。数打物(つまり量産品の消耗品)から特別注文品まで、幅広く…う〜ん一大生産地というのは安物から高級品まで商品層が厚いというのは今も昔も変わらないみたいね
     もう一つは「美濃関」!今でも某有名刃物メーカーの本社がありますね。私も包丁を愛用してます(笑)…おっと話がそれました…じつは美濃関自体は、備前のように生産プラントではなかったそうな。これもびっくり!孫六や兼定など刀工は関周辺に住み製作しており、関は問屋街、つまり売買の町として発展したとか。

    本日仕入れた受け売りをメモ代わりに書き出してみましたしかも、刀…いやァ…普段専門外の話って新鮮で魅力的なんですよね

     さて、甲冑!甲冑は古墳時代の短甲(たんこう・上半身の体型を包む防具)・挂甲(けいこう・札板を綴ったワンピース状の防具、大鎧のルーツ)から始まって、奈良時代、唐の甲冑の模倣である綿甲冑を経て…いきなり平安後期源平合戦の大鎧の時代になっちゃうのです

    え?あれ??平安時代華やかなりし国風文化円熟期の甲冑は?!
    そう…じつは…その時代を示す現存文化財がなく、いわば甲冑のロストジェネレーションなんです
    ちなみに太刀も奈良時代は反りのない直刀でした、が、大鎧の登場と共に反りの入った物となる…これまた確かなターニングポイントが現在は不明なんだとか…

    地方豪族の抗争もある程度落ち着き、武士も貴族よりずっと下級だった時代…時の都の為政者には武器や武具等は残すこともない物だったのか…?でも、戦闘のための工夫と、職人の手業に満ちた大鎧という一つの到達点は、きっと長い時間をかけて洗練された物。いつか空白を埋める発見が現れ、研究が進むことを、切に祈って待ってます


     ふ〜〜〜お伺いした話を全てまとめることは、浅学な私には困難ですね他にも興味深いお話はいっぱいありました!近江の現存資料甲冑とか(それが公開されているのか、聞けなかった不覚
    職人の短命な仕事と長命な仕事(命削ってやってる作業もあれば、やれば健康に良かったらしい作業)とか…ま、それは今日聞けた私たちだけのお楽しみってことで、お許しくださいね
    (また工房での受け売り茶話に取っておきます

    それでは、先人の技と研究者の先生方に敬意の念を込めて
    笑門来福
    http://itisuke-ko-bo.net/

    食べる!呑む!!戦う!!兼山若獅子蘭丸まつり!!!

    • 2012.11.09 Friday
    • 17:47
    皆様こんにちは!
    大変ご無沙汰しておりました、一助朋月女将・ゆえです

     季節はすっかり晩秋、近畿の紅葉スポットもピークに差し掛かっています
    気温もぐっと下がってきましたが、皆様お変わりございませんでしょうか?

     さて、秋のイベントレポート、すっかり更新できず仕舞いですみません。

    ちょっとさかのぼって、去る10月21日に岐阜県可児市兼山で行われました、
    兼山若獅子蘭丸まつり公式サイトも是非ご覧くださいなアルバムは必見)の
    参加レポートでございます。

     美男子と評された森 蘭丸は織田信長の小姓として常に傍に控え、最後は本能寺にて短い生涯を終えました。その蘭丸の出生地であり森家の本拠地が、岐阜・兼山。
    蘭丸・そして森家を顕彰する祭りとして、長年地域そして蘭丸FANに愛されてますのが、この
    若獅子蘭丸まつり。

     我ら一助夫婦も、その武者行列の一端に加わるべく、毎度おなじみ甲冑抱えていざ参陣

    それが、今回はいつもの武者行列とはわけが違うよん

     こちらの武者行列、実は一般参加枠(行列メイン)と演出組参加枠(殺陣・寸劇のアトラクションあり)の二重構造でして、今回我らをお招き下さったのは、演出組こと通称カニールのリーダー・じーやさんご夫妻

     ということで、今回は演出組参加として、前日からカニールさんに加わってアトラクションの稽古合宿をガッツリやりこんできました

     カニールのレギュラーメンバーさんに、私達などの臨時メンバー、そして京都の劇団ZTONの役者さんという強力な援軍を得て、稽古はスピーディーかつ魅力的に充実していきます
     zennjitu.JPG
    じーやさんの演出、殺陣の手を覚えようと皆さん真剣そのもの!

     さすが、皆さん歴戦の手練れ…アトラクション3本一日で見事作りこみました!
    日が落ちる頃には、頭も体も心地よい疲れ…みんなで銭湯にいって、お待ちかねの夕食!
    ど〜〜〜ん!
    見よ、この満漢全席を!!じーやさん宅でお泊り宴会なのでした
    ennkai.JPG
    nabe.JPG
    酒、鍋、肉、魚・・・・山海の珍味と美酒がワンサカ…

    これを目の前に明日の事なんて、考えられようか…いや、もう本能的に無理
    食べて飲んで・・・そしてみんなでお布団並べておやすみなさ〜い…うふふふなんだか大学生のサークル合宿気分です

    そして翌まつり当日申し分ない晴れやかな朝日が二日酔いのむくんだ顔に眩しい…
    そんなちょっと後悔な人も私を含め何人か
    いいや、後悔している暇もない!

    二日酔いは体を動かしてリカバリー・・・・と荒療治でアトラクションの仕上げにかかります!
    甲冑を小具足まで着込んで、殺陣や芝居をおさらい。

    着付け場所の体育館では一般参加の方が先に着付け完了されていきます。

    と…おお〜!総大将・蘭丸さまが完全武装で登場
    今年は女性の方が、麗しくも雄々しい蘭丸様に
    ranmaru.jpg
    ・・・ん?なんと、蘭丸様は近江の甲冑女子友達、影虎さんではないですか
    そう、実は一般枠の蘭丸役は毎年公募抽選なのですが、今年は(本当に)偶然にも、
    彼女が射止めていたのでした
    そしてこちらは演出組蘭丸様(別名:影武者蘭丸)役のZTONの女優・焼酎ステラさん…ああ、どちらも麗しい
    suterasan.jpg

    記念写真を撮って軽く昼食し終え、いざ武者行列スタート
    syuugou.jpg

    主役・蘭丸様は騎乗の若様となります一助はいつもの法螺貝(笑)
    ransama.jpghoragai.jpg
    行列も沿道の皆さんとのふれあいを大切にしながら、楽しく行軍アトラクションも、ウケは上々
    半日かけて町を回り見事凱旋したのでした。

    さて、凱旋のあとは公民館にて、全軍交えての打ち上げ
    (あ、ちなみにこちらはみんなジュースで乾杯ね。交通安全第一
    utiage2.jpg
    またもや、美味しそうな御馳走がたくさんです
    utiage.jpgyasennabe.JPG
    これは地元の料亭・蘭丸亭さんからのデリバリーで『名物・野戦鍋』
    ワイルドな味でした〜


    なんだかグルメレポートみたいな、今回の記事(笑)
    でもね、兼山の皆さんがとっても親切でもてなし上手・気配り名人だったのを伝えたくての、
    この記事でした。
     参加した人・見に来た人が、もっと蘭丸はじめ森家の歴史と兼山を好きになってもらいたい
    そんな願いが伝わる充実の2日間でしたじーやさんご夫妻はじめカニールの皆さま、蘭丸プロジェクツの皆様、お世話になりました!

    (一部お写真は鍋之助様より頂きました。結びながら、ありがとうございます。)

    晩秋の風冷たい折、どうか暖かくしてお過ごしくださいね
    笑門来福

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