【色々縅を巡る色々後日談その1】奈良甲冑師のまなざし

  • 2018.08.14 Tuesday
  • 14:54

 お盆、お暑うございます。皆様はどちらでお過ごしでしょうか?

 

 久々のブログ更新しかも連投にお付き合い下さいまして、ありがとうございます。

さて、先ほどご紹介しました。石上神宮様伝来甲冑「色々縅腹巻」写し

2iroiro.jpg

納品後、ちょっと面白い繋がり(勝手に繋がりと信じているだけですが)を見つけてしまったので、そのお話。

 

 実は、この甲冑に取り組むに当たり、暗に思っていたのが「奈良甲冑師の背中が見えるだろうか」でした。

本歌は室町時代に制作され、石上神宮様の社伝では足利尊氏奉納を云われております。武の神としても崇敬されていた石上神宮に奉納する相応しい甲冑です。

 決定つける論や研究が無いですが、我々としてはこれは造ったのはきっと奈良の甲冑師だと思っています。(時代背景的にも当時奈良では腹巻作りが盛んだったこともあり…まあ詳しい追求は、専門に研究されている方の見方次第ですが。)

 それを素材もかける時間も全く違うとはいえ、形をなぞらせて頂くからには、何か追体験のような手ごたえを掴みとりたいと考えていました。(結局いつもどおり慌しく駆け抜けたのが現実だったわけですが。)

 それでもお納め先にご満足頂き、ほっと安堵していた折、奈良甲冑師の存在を強烈に感じる出来事が…。

 

 話の種は本歌甲冑の作られた室町から江戸時代に下ります。

江戸時代を代表する甲冑師といえば、徳川家康の御用甲冑師として仕えた岩井与左衛門。

この方には以前から興味があり、私は度々暇を見つけては本やネット検索で調べては知的好奇心を満たしているのですが…。

 「岩井与左衛門」のワードで

画像検索をしていると、こんな写真が…

 なんか物凄い既視感…!!

どうやら、兜鉢の裏に銘が切ってあり、岩井与左衛門作とはっきりしている具足らしい。

6間草摺りの二枚胴具足だし、袖が大袖で胴の色に合わせた威し方ではあるのですが、

その色の取り合わせと特徴的な所々1間の草摺りの中での切り替え…断言してもいい、あれ↑ですよ、岩井先生!!

 

 岩井与左衛門は今の奈良県奈良市高天町(近鉄奈良駅付近)に住んでいたとされている。(宮崎隆旨先生著「奈良甲冑師の研究」より)

 奈良市高天町〜石上神宮はグーグルMAP計測で徒歩約2時間半(ちなみに車で約30分)…江戸時代なら充分に生活行動圏内である。

「神主さん、ちょっと観して欲しいんですわぁ。」「これは岩井殿、ささどうぞ。」…と顔パスで観に行く?

「岩井殿、ちょっと直して欲しいですわぁ。」「これは石上の神主さん、ほおほお見事な…室町の頃ので?」…と修理を請け負う?

ちょっと想像しただけでも、岩井与左衛門本人が石上神宮の色々縅を目にしていた可能性は高い!!そして、彼のアートワークに影響を与えるぐらい印象的だった…と考えると楽しい。

「そうかぁ…岩井与左衛門のまなざしも捉えるような、美しい甲冑を写させてもらったのかぁ❤」と、我々の自己満足心がフクフクしたのでした。

 

 で、この甲冑はどこに所蔵よ?と調べたら・・・ところはフランス、アンヴァリッド軍事博物館(前出の画像は同館のデジタルアーカイブよりお借りしました。英語で検索することも可能。)

ここに岩井与左衛門作の甲冑が4領伝わっています。

フランス王室の持ち物だったとか。

徳川将軍家から英国もしくはオランダ経由でフランス王室に贈ったのか、もっと別のルートで伝わったのか…奈良甲冑師の仕事が遠くフランスで今も輝きを放っているのは素敵なことです。

 

実はフランスのヴェルサイユ宮殿に憧れる、私女将ゆえ。

「いつかヴェルサイユに行って、そのついでにこの江戸時代の色々縅にも会いたいな❤」

と、憧れに思いを馳せてみたら…話はまだ続きました…

 

甲冑って不思議!

 

アクション用樹脂製甲冑と

殺陣用カーボン刀身の専門工房
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店内改装しました!~コドモゴコロと大人のハートの連立方程式?!~

  • 2017.05.26 Friday
  • 13:59

 皆さんこんにちは。

 若葉がますます眩しい季節、いかがお過ごしでしょうか?今日の長浜は、中高生の遠足・修学旅行シーズンでしょうか。賑やかな若い声が聞こえてきます。

 

 さて、GWもすっかり明けたある日、店主・一助は悩んでいた……。

店内の品物と動線の関係に。

 

 ウチは500円以内でも十分楽しめるステッカーや和風雑貨から、1万円台な模造刀、そして展示用と受け渡しのみだけど高額な甲冑が混在するお店である。

 「武者!忍者!刀剣〜❤」と、大人も子どもも心たぎるお店でありたい…と願っている。

 しかしながら500円のものと同じ気分で高額な商品を扱うのは、なんか違う!彼は更に悩んだ。

「いっそ、もっと専門的な大人のコアユーザー向けの店にしたほうがいいのか…いやしかし、気楽に『おお、武者!忍者!!カッコいい!女将の選んだ和雑貨カワイイ!』と童心に返る店でもありたい…グヌヌヌ…」

悩んだ末、彼は決心した。

「よし、店の縄張りを改めよう!」

 曰く、気楽に観光ついでに楽しめるゾーンと、じっくり模造刀を見たり甲冑の相談が出来るゾーンを明確に分ける!と。

 

やるしかない!「空間は自由だ!!」(←奈良の某家具屋さんの名言である。)

決めたが道のりは遠かった。時にチグハグなレイアウトに、あーでもないこーでもないとガシガシ店内の陳列を入れ換え

丸2日掛けて出来上がった!

分かりますでしょうか?お店入り口から半分のゾーンに雑貨をまとめ、ゆるやかな間仕切りとなるように配したのでした。

そして、間仕切り裏側には

商談テーブル設置❤

これで資料や、甲冑・模造刀の実物を広げながらでもゆったりお話が出来ます♪大人の打ち合わせ空間。

 

 6月3日の近世城下町ふるさとまつりを目前に、満足度の高いお店にステップアップできたかな?

まずは少なくとも店主・一助と私にとっては、とても納得いく新たな城構えとなりました(笑)

是非お立ち寄りくださいね。

笑門来福

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宝塚バウホール「バウ戦国ロマン『燃ゆる風-軍師・竹中半兵衛-』」観劇!

  • 2017.01.15 Sunday
  • 08:05

皆さんこんばんは!
いやはや、週末大寒波(◎-◎;)皆様の周りはいかがでしょうか?! 

長浜は、土曜のお昼からみるみるうちに積もりだし…15日に予定していた鎧詣りも泣く泣く断念……(。>ω<。)

安全と健康があっての平成甲冑武者ですからね。。。

 

さて、さる1月12日我ら、一助朋月一家は宝塚におりました!

 

 御縁がありまして、今回1月12日から23日まで公演の宝塚歌劇団星組「バウ戦国ロマン『燃ゆる風-軍師・竹中半兵衛-』に、兜など衣装協力させて頂きました。

(公演パンフレットのどこかに我々の名が…あるんです)

そして待ちに待った公演初日、観覧いたしました!

(ちなみに大劇場は何度か観覧してるけど、バウホールは初めて)

 

 主演の七海ひろきさんは凛と美しく、クールな知略と燃える心をもった竹中半兵衛を熱演!

 内容を書くのは控えますが、半兵衛はもちろん、秀吉、官兵衛、信長家臣の武将達からそれぞれ本当に熱くカッコ良く魅力的です。

また半兵衛の妻いね、秀吉といえば正妻・おね、そして信長の正妻濃姫…奥方様勢も本当に強く美しく戦国女性の生き様をそれぞれ描かれてました。

 戦国の物語を語る上で外せないのは、「誰が、その時、どこにいて」だと思うのですが、これがとても分かり易くかつエピソードも濃厚で、

 特に、岐阜と長浜はかなり素敵に描かれてます(∩´∀`∩)

私は観ながら心の中で「長浜を、ありがとうございます!」と3回呟いてました(笑)

 

 ここまで書きながら「オススメです!ぜひ観にいってくださいね」がかなわないのが、苦しい…チケットは前売りで完売…なんですよね。

 

さてさて、一家で、出かけた訳なのですが、若女将(1歳の乙女)は今回こんなサービスを利用してみました。

宝塚大劇場チャイルドルーム

公演中の託児をお願い出来るサービスがあるんです(〃'▽'〃)

4か月から預かってもらえる赤ちゃんドンと来いな素敵サービス!

 保育士さんに預けた瞬間は「エ?!」と固まった若女将ですが、終演後迎えに行ってみれば終始ご機嫌だったらしい(^-^;

 さすが保育士さんのおもてなし。

 

親になったら、好きな演劇やミュージカルにご無沙汰になんて寂しい、むしろママになったからこそ、自分の「好き」をキープして無いとやってらんないですよね♡

そんな女心も万全フォローの宝塚歌劇、やっぱりすごいです!

 

 ちなみにランチは家族で劇場の内のカフェテリアだったのですが、ここも子ども連れ食事に、細やかなフォロー(お子様イスやお子様食器が探す間も無く持って来てもらえた)でした。

 

家族で宝塚行き、ハマります!

 

………もう途中から、家族目線(笑)

 

 年始からこんな素敵な舞台のお仕事に関われて、本当に感謝いたします。これが年始なんだから、今年はもっともっと精進しないとですねσ(^_^)

 多くの方の「楽しい・素敵・カッコいい」の一助となるよう努めて参ります!

 

笑門来福
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WEBマーケティングの営業電話さんへ

  • 2015.08.18 Tuesday
  • 17:42
 こんにちは。
 お盆はいかがお過ごしでしたか?お陰様でお盆期間中の長浜の街はとっても賑やかでした。ウチのお店を長浜の目的地にお訪ね下さった方もいらっしゃり、本当にありがとうございました!
 「一助朋月に行ってみたかったから長浜に来ました!」とお訪ねくださった期待に応えられるよう、ますます頑張らなければと、活力を頂いたお盆でした(*^_^*)

 さて、今回はちょっと「う〜〜〜ん(;一_一)」な話。

WEBストア運営されてる方なら多々お電話を受けるであろう
「あなたのWEBストアの集客UPを目指しませんか?」みたいな勧誘のお電話。
これ自体は悪くはないのですが、問題は掛けて来られる態度というか姿勢というか…だいたい3社ほど定期的に「困ったチャン」な電話を何回も掛けてくるところがあるんです。あえてどことは申しませんが…。

 おそらく電話リストでローラー的に掛けてて、しかもそれが多分、新人さんの「断られ慣れトレーニング」みたいなのに、ウチに掛けさせられているんだろうな〜〜〜としか思えなくて。
 その度にウチは何回も、
・専属でお任せしているWEB業者さんがいること。
・極めて細部にわたる指定の多いオーダーメイド製造という特殊な業態を、職人一人で対応しているので、既成の集客UPモデルプランは合いにくいこと。
主に以上の事を説明しなきゃならんのです。(今となっては「前にお話しした通りの状況なので」の一言でさようなら。)

 別に聞く耳もっちゃいない訳じゃないんです。集客UPしたいです、そりゃモチロン!
ウチに合いそうなお話なら詳しく聴きたいと思いますし、実際資料請求や導入内容まで踏み込んで質問や打ち合わせに至ることもあります。

 何が困るって…どうせノルマや断られトレーニングにしたって、せめてちゃんとウチのWEBサイトを読みこんで真剣に掛けて来たら良いのに!ってこと。
 たとえば、WEBの「当サイトについて」に営業時間11:00〜17:00と書いてます。
それを何故11:00や17:00に掛けて来るのと!
(相手の始業終業時間前後30分以内に掛けるのはマナー違反って言いますよね??)
 時間だけじゃなく、業態の特殊性とか…プロならちゃんとWEBから読み取って分析してほしい。その上で的確なプランが提示できるかなんです。
そこからが「話を聴きたいです!」ってなるんです、こっちも。

「甲冑屋の成功例取れたら面白い〜〜!」って思って頂けるのは結構ですが、面白いだけで安直に掛けて来られても迷惑なだけです。
(実際そんな風に言ってヘラヘラ掛けてきた人がいて、さすがに腹が立った。)

 電話をするなら、本気でウチを調べ尽くしてプレゼンするぐらいでお願いします。ウチはWEB屋さんのテレアポ断られトレーニング係じゃありません。
その電話の裏で、本当のお客様がお電話してて「な〜んだ話し中か、ここは無いな〜。」と集客どころかお客様が遠のいていたらと思うと、気が気でなりません。(ホントによ?ありえるかもよ??)

 まあ、人の振り見て我が振り直せ…ということで、
こちらもご用命のお客様が劇団や企業、自治体、イベント関係者なら、可能な限りWEBやそのほかの情報媒体を読みこんでからお話しすることを心がけています。
 お客様に合った的確な対応を用意しなきゃですね(*^_^*)

 本当にちょっとこの手の電話が最近あんまりに多いので、ちょっとモノ申しました、女将ゆえなのでした。
さて、私たちは私たちらしく、お客様の楽しみの一助になるお店創りをWEBでも実店舗でも精進していきます。
残暑厳しい折、どうぞご自愛の上お過ごしくださいね。
笑門来福

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琉球の戦国!

  • 2014.11.15 Saturday
  • 17:44
 こんにちは!引き続きお付き合い宜しくお願いいたします。

 さて、先程紹介いたしました、毛引威笠シコロ筋兜
side_v2.jpg
今回こちらをオーダー頂きましたのは、沖縄から。
 沖縄からというのは創業以来初めてだったのと、室町期の様式でとご要望があったのが印象的で、
どのようにお使いになるのか、個人的な興味もあって納品の折にお伺いしてみました。

ありがたい事にお応え頂きまして、よくよくお伺いしたらびっくり!!
御依頼主は琉球・沖縄史研究の先生でした。
NHKドラマ「テンペスト」の時代考証もされている方です。
あわわわ、なんで今まで気が付かなかったのか…ご著書も拝読していたのに……。
すぐに思い至らず大変失礼いたしました。(猛省です。)

 「テンペスト」は幕末・琉球国末期のお話ですが、ご専門はそれより以前の琉球の戦国時代!
琉球の戦国時代…正直初めて耳にし、想像もつかなかったのですが…
その琉球戦国時代の遺構を訪ね、体験してみようという素敵なツアーが、JTBさんより2月と3月に催行されます!

オリジナルバスツアー「琉球戦国列伝」

こちら、とっても面白そうです!!城好きさんにも良いかも!(だって城攻め専門ツアーって…素敵ですよねハート
「尚巴志コース」「護左丸 阿麻和利の乱コース」は2回とも連日開催されるので、2日間でじっくり浸るとか…贅沢ですね。
ああ、行きたい…

 そして、このツアーの中で、武将気分体験に、私どもの笠シコロ筋兜を使いたいとのことなのでした。ありがたいです。

 琉球の服飾文化は明国・清国の影響が強いのかな〜と勝手に思っていたのですが、琉球の乱世の時代(一般的な日本史でいうところの室町期ぐらい)は、尚巴志をはじめとする武将たちは日本の具足や太刀を使っていたのですね。


 
 この度は貴重な御縁をありがとうございました。今後のご活躍を心よりお祈り申し上げます。

もし2月3月、暖かいところに行きたいな〜とお考えの方がいらっしゃいましたら、こういった城(グスク)探訪なんていかがでしょうかシーサー

 暖かい沖縄に終始思いを馳せつつ、冬の気配感じる長浜からの連投でした(笑)
 お付き合い頂きましてありがとうございました。皆様もどうかお身体を冷やされませんように。
笑門来福

時代物工房 一助朋月


 

 

 

『戦猿-MASHIRA-』ROLL OUTにかかせない力(スペシャルサンクス編)

  • 2014.03.25 Tuesday
  • 01:28
 深夜の連続投稿です。こんばんは。
ええ、更新溜め込んでましたから…汗紹介したい事、どんどん行きます!

 さて前タイトルでご紹介いたしました、新ブランドシリーズ『戦猿-MASHIRA-』
今回これを時代物工房 一助朋月の「ブランド」と気合を入れたのは、素敵な御助力があったからこそでした。

 形にするまでに、色んな方からのご意見やアドバイス、「こんなのが欲しい」のリクエストの声も頂きました。忌憚のない意見を下さった皆様、ありがとうございました。
そして、いざ本腰を入れての開発のきっかけとなったのは、地元で甲冑イベント活動の仲間、Mさん。
「そろそろMY甲冑が欲しいんだけど、お願いできる?どんなのが良いかな〜」と相談いただき、
デザイン・コーディネートを一切任せてもらえたので、『戦猿-MASHIRA-』の実現が可能となったのでした。
更に完成後の可動域チェックと撮影モデルまで…M様、本当にお世話になりました礼
kumiuti_s.JPGP1050856d.JPG
と言うわけで、今回イメージ写真付きで紹介が可能となったのでしたき

もうおひとかた、WEBでPRするに際し強力な「武器」を作って下さった方がいらっしゃいます。
圧倒的な文字の力、存在感

そう、ロゴデザインです!
力強い筆文字のロゴデザインは
同じく近江でご活躍の「筆文字屋 言風堂」高比良紫炎様の筆!
イメージをじっくり聞いてくださり、書いて頂きました。
 戦の猿と書いて『戦猿-MASHIRA-』は全くの造語(猿を「ましら」と読むのは古来からある言葉)なのですが、そこに込めた意味は、
・戦場をすばしっこく、疲れを知らず駆け巡るイメージ
・闘争本能的なワイルドさ

それをピッタリ表現するロゴとなりました。文字に熱と気迫がこもってます!

ついでに、依頼するきっかけとなったのは、こちらの屋号のロゴ
top_fudemoji.jpg
「一度書いてみたかったので」と頂いたのです。
今まで既成のフォントだったのが、置き換えた瞬間の雰囲気の変化にびっくり。
心のこもった文字って大切だな〜と痛感。そして是非『戦猿-MASHIRA-』もお願いしたいという気持ちになったのでした。屋号もブランドロゴも、今後ありがたく使わせて頂きます!!

 この度はM様、高比良紫炎様には、本当に多大にご協力頂き、ありがとうございました。
すっかり遅くなってしまいましたが、こちらにて厚く御礼申し上げます!

それでは、まだまだ夜は寒い折、どうぞ暖かくしてお休みくださいませ夜
笑門来福

時代物工房 一助朋月
 

 

ここだけの話…ひっそり涙の改称。

  • 2013.10.03 Thursday
  • 19:12
  こんばんは。
 …女将ゆえです。
 …秋ですね。涼しいですね…。

 え…テンション低い…ですよね〜すみません…。いえ、消費税とかね…ちょっと、ナーバスは話題を昨日上げたばっかりの所に、これまたちょっと(ワタシ的には)残念なお話がありまして




 時代物工房 一助朋月の女性向け甲冑の名称に「姫女子甲冑」と銘打っていたんですが…本日かぎりで使わない事にしました。
 幸い(?)商標等の本当にマズイ話ではなかったのですが、一部、ちょっと誤解を与えかねない意味合いが、最近はあるという事を知ってしまい…。
 折角、ご愛用頂いているお客様の為にも、甲冑作家・一助とも相談して無難に「姫武者甲冑」と今後は称し、WEBや当ブログでも既出部分を修正致しました。

 だけど、コンセプトは何ら変わりません!!!
・姫君のように華麗で勇壮で素敵な、女子力の高い甲冑
・甲冑作家・一助朋月&女将・ゆえ、そしてオーダーをくださるお客様とのタッグでないと作れない、纏う女性を美しく見せる甲冑


 これからもその思いは姫武者甲冑に込めて、また一つ一つ丁寧に生み出して行きたい所存です。

 うっし!元気出た!!
 また頑張ろう!

次こそは楽しい、明るい話題をUPしますね
季節の変わり目、お風邪など召されませんように…
笑門来福
時代物工房 一助朋月

 

【丸見え、一助開発会議の記録:1】皆さん情報ありがとうございました!

  • 2013.08.14 Wednesday
  • 11:43
     こんにちは。
 お盆シーズンまっさかり、帰省で、行楽で長浜の街も活気づいてます!
 こちらは朝晩はとても涼しく、昼間も山間部ならセミの声も、ヒグラシやツクツクホーシが聞こえるようになり、記録的猛暑と言われるも、季節は巡るのだな〜と実感しております。
 
  さて、先月7月某日、ツイッターとFACE BOOK上で、
「一助朋月でお城をモチーフにしたグッズをオリジナル開発したいのだけど、実は甲冑作家も女将も、お城はトンと疎い……お城愛好家の皆様、お城の『萌えポイント』をご教授下さい!!」
 …と、ほぼ(いや、確実に)無知なる叫びに近いSOSを呼びかけた所、本当にたくさんの貴重なご意見、ご指南を頂きました!!
 ありがとうございます

…で、それからどうなったのか…全くその話題に触れなくて…
「ポシャったの?」「冷やかしか?」なんて思われたかもしれません
いいえ、違うんです。

 頂いたご意見を参考に、納得できる品物を作りたいと、二人で議論を重ね、知見も深め、
実際にグッズ化に掛かる段取りと予算を調べていました。

という事で…イマココ
・作りたいグッズは決定
・モチーフにしたいお城も決定
(現地調査いかなきゃね)
・製作予算もあらかた見えてきた。
(こりゃ頑張って予算準備しなきゃ!)
・自分たちだけの力では出来ない事も見えてきた。
・次なるSOSをどなたに相談するか、もっと言えば、自分たちで出来ない仕事を、ドコに、誰にお願いするか…その際の更なる予算はどうなるか…

う〜〜〜む、カミングスーンとは中々言えないですね
でも諦めたくないので、気長にお待ち頂けましたら、とっても嬉しいです。
2013-08-14 10.27.39.jpg
【図書館から漁ってきた資料。ホントはもっと十数冊あるんだけど、ネタバレになるから内緒。】

では、また計画が進みましたら、ご報告いたします
笑門来福!

時代物工房 一助朋月

曳山まつり勝手に連動コラム?「What’s 首実検!?」

  • 2013.04.05 Friday
  • 15:54
  こんにちは

 長浜もやっと桜が咲き誇る季節となりました。近畿では遅い方なのですが、それでも例年よりは早いですね。

 さて、前回ブログでは曳山祭り全般について、お話させていただきました。今回は、今年の我が出番山「翁山」の子ども歌舞伎にまつわるお話を、ご紹介いたします。(実は翁山パンフレットにウチが寄稿した内容をアレンジして掲載だったり(笑))

 翁山が今年取り組む外題(歌舞伎のタイトル)は「一谷嫩軍記 熊谷陣屋(いちのたにふたばぐんき くまがいじんや)」

  一谷でピンとくる通り、源平軍記物です。
源氏方の武将・熊谷直実は、主である源義経より平家追討に際し「一枝を伐らば、一指を剪るべし」と謎の密命を受けます。それは敵方の年若き将、平敦盛を秘密裏に生き延びさせよという意味の難題でした。それは義経の意向だけではなく背後には後白河法皇の意向でもあること。(この演目の中では敦盛は後白河院の御落胤という設定なのです。)
…この命令は違えることは出来ない。でも敦盛ほどの敵将なら、首実検もする訳だから「逃がしました、見つかりませんでした」が通じる訳がない。
それに「一枝」に対し「一指」って………まさか?
熊谷直実は密命の真意を解し、非情の選択をします。…そして義経の軍は敦盛軍を見事追討、首実検が始まります。…というあらすじ続きは曳山祭りで

 さて、ここからがコラムの本題
今回の演目「熊谷陣屋」に出てくる、『首実検』。
劇中にもある通り、討ち取った敵方の首を大将が確認することです。
 この儀式、どうやら源平の合戦の頃には既に行われており、これにより、味方の論功行賞が大きく決まりました。時代を経て、戦国時代には、故実・前例を踏まえ、自軍の士気昂揚や討ち取った敵方への賞賛、弔いのため、しきたりや儀式の作法、賞罰の基準などが細かく決められ、それに則り執り行われました。少しご紹介してみましょう。
 
  勝敗が決したのち、大将は具足を完全武装して、南中央に着座する。
 そこへ披露役の奏者と呼ばれる家臣が綺麗に洗った相手の首を北向きに向けて、台に載せ持ってくる(勝者はを向き、敗者は北向き=「敗北」ということ)この時、奏者は首を討ち取った味方の名前、首の身分名前を報告する。
 披露された首を、大将は立ち上がり、弓・太刀を構えながら、左目尻越しに確認する。(直視せず、心の中で成仏の呪いを唱えながら見るらしい。)
 もちろん、ここまで礼節を払って儀礼通り確認するのは、敵方でも、上位の武士であったり、武勇を轟かせた名将であった場合。雑兵やそれほど身分の高くない人の首は、一つ所に集められ、家臣が確認して後は埋められたそうです。

 なかなか、相手方の有力者を討ち取るのは難しいもの。しかし、戦場に赴いた以上、誰しも手ぶらでは帰れません。
 「なんとか武功を…しかもなるべく安全な方法で…」なんて考えてしまう人がいるのも世の常。そこに、誰かが置いて行った、相手方の首が落ちていたら…拾ってしまう!いっぱい持っている同僚がいたら…奪いに行く!?
 「拾う・奪う」どちらも「拾い首・奪い首」と言って罰せられる行為でした。
 また、身分の高くない首を、化粧や拾った兜等で偽装する行為もあったとか。これも、もちろんバレたら大変恥ずかしい行為でした。普通に考えても相手(首の人)に大変失礼ですよね。お互い生死に係わるからこそ、武士としての誇りの尊重や礼節が求められたという事ですね。

 さて、討取る側も礼を欠いてはならないものですが、討ち取られる側も、そこは武士。首級となる最期の顔にも実は評価がありました。
一番「良い顔」とされたのは、やはり穏やかな表情。逆に目の向きや口元に苦悶や遺恨が表れていると、身分の高い人を討ち取っても、評価が下がることも。
討ち取る側には、相手に「この者に負けるなら本望だ」と、思わせる器と相手を苦しませない技量が求められ、討ち取られる側にも悔いを残さない覚悟が求められる。

合戦とは、首を懸けて戦う武将とは、現代人の想像を絶する命の遣り取りですね。

参考文献「図説 日本戦陣作法事典」笹間良彦 柏書房
    「戦国合戦の常識が変わる本」藤本正行 洋泉社
    「戦国合戦の実相」双葉社スーパームック

挿絵データ・首実検六相図.jpg
 このイラスト描いた時、一助より「絵がソフトで良いねんけど、何故江戸風ちょんまげなの?」と突っ込まれる。

以上…4月から首ネタってどうよって気がしなくもない、軍記物こぼれ話でした。
こちらの内容は、祭り期間中販売される、各出番山パンフレットの中の「翁山パンフレット」にも掲載しております他にも祭りに関する情報や読み物いっぱいです。是非お祭り見物のお供にお求めくださいね。(1部1000円・長浜八幡宮他各所にて販売)

ゴザルござる武者語で御座る?!

  • 2013.02.08 Friday
  • 18:28
  こんばんは。

 立春も越えて、少し暖かい日も増えたかな〜と思いきや、朝からドッサリ雪の長浜です。
うう、まだ春は遠いのか…

 しかし、工房は春からのお祭りシーズンに向けて、ご予約は満員御礼
新調甲冑デビューを心待ちにしていらしゃるお客様の為、連日忙しく手を動かしております。
この甲冑やアイテムたちを仕上げていく一領ごとに、一点ごとに春が近づくのかな
新作はまた追ってご紹介させて頂きます。

 さて、今日はそんな合間の息抜きの読書から見つけた、こぼれ話。
戦国ブーム、武将隊ブーム到来と言われて久しい昨今、息の長い、根強い人気は私たちにも心強いです。

 そんなブームの中、よく耳にする「武者語」
「それがし、○○守○○でござる。」
「こたびの件、大儀であった。あとはよきにはからえ」…など等、
時代劇で武士の役どころや、人物表現に欠かせない独特の言葉使いですね。
 この武者語・武士言葉の成り立ち、実は面白い!

 武士に独特の言葉使いが出来たのは、実は江戸時代。
参勤交代制度が定着し、江戸には全国の大名とそれに付き従った家臣が集まるようになる。と、もともと日本はお国言葉が多様な国、江戸で各地方の武士が出くわしても、お互い意思疎通が出来ない!
 …これは不便ばかりか無用なトラブルの火種にもなりかねない。何か全国共通武士の「公用語」が必要になりました。そこで、ベースになったのは、能・狂言の謡曲や台詞!
 というのも、能や狂言は武士の嗜み。有名な曲や台詞回しなら地方・国を問わず、武士なら知っているハズ。という事で、能や狂言のフレーズから引用して話すことが、やがて武士の間で定着していき、やがて江戸の町人たちにも
「お侍さまとは、こんな風に話すもんなんだ!」
「いや〜やっぱ俺たちと違って威厳があるもんだね!偉そうとも言うけどさ」…と認識されていったみたいです。(あ、町人の会話は女将の妄想ね)
 能や狂言の言葉が「武家クラスター」の共有言語!

なんか今で言うと、初対面の人でも
「やらせはせん!やらせはせんぞ!!」とか
「逃げちゃだめだ、逃げちゃだめだ、逃げちゃだめだ!!」でニヤリとしてくれて会話が弾むのと、似ていますね…あれ?なんか違う??

(ちなみのちなみに、現在の「標準語」が出来たのは明治時代らしい)

参考文献は歴史群像シリーズ【決定版】図説「侍」入門(楽天ブックスにジャンプ)宝島社刊・永山久夫著「武士のメシ」(楽天ブックスにジャンプ)です。どちらも武士の生活に迫る写真いっぱいの面白い本です!ご興味のある方は是非、書店や図書館で探してみてください。

それでは、今日はこの辺で。
まだお寒い折、ご体調やお足元どうぞお気をつけて。
笑門来福
http://itisuke-ko-bo.net/

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現存文化財甲冑の多くは奈良の甲冑師が作った。その姿をたどる渾身の研究

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